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「メディア学大系」の使い方

メディア学という新しい学問領域は文系・理系の範ちゅうを超えた諸学問を横断して社会活動全体にわたる。その全体像を学部学生に理解してもらうために, 大きく4領域に分け, 領域ごとに分冊を設け, メディア学の全貌を巻単位で説明するのが「メディア学大系」刊行の趣旨である。各領域の該当書目をつぎに示す。

領域と該当書目

『第1巻メディア学入門』において, メディアの全体像, メディア学の学びの対象, そしてメディア学4領域について理解したうえで, 興味がある領域について関連する分冊を使って深く学習することをお勧めする。これらの領域は, メディアのコンテンツからサービスに至るまでのつながりを縦軸に, そして情報の再現性から一過性に及ぶ特性を横軸として特徴付けられる四つの領域に相当する。このように, メディア学の対象領域は平面上に四つの領域に展開し, 相互に連続的につながりを持っている。また, 学習効果を上げるために, 『第10巻メディアICT』を活用し, メディア学を支える基礎技術から周辺関連技術までの知識とスキルを習得することをお勧めする。各巻の構成内容および分量は, 半期2単位, 15週, 90分授業を想定し, 各章に演習問題を設置して自主学習の支援をするとともに, 問題によっては参考文献を適切に提示し, 十分な理解ができるようにしている。

メディアに関わる話題や分野を理解するための基本としては, その話題分野の特性を反映したモデル化(展開モデル)を行い, 各話題分野の展開モデルについて基本モデルに照らしてその特性, 特異性を理解することである。メディア学の全体像を理解してもらうために, 基本モデルと展開モデルとの対比を忘れずに各分冊の学習を進めていただきたい。

今後は, さまざまな形でメディアが社会によりいっそう浸透していくことになる。そして, 人々がより豊かな社会サービスを享受することになるであろう。モバイル情報機器の急速な進展と相まって, これからのメディアの展開を見通して, 新たなサービスの創造に取り組んでいくとき, 基本モデルをバックボーンとするメディアの理解は欠かせない。「メディア学大系」での学習を通して, メディアの根幹を理解してもらうことを期待する。本シリーズ編集の基本方針として, 進展目覚ましいメディア環境の最新状況をとらえたうえで, 基礎知識から社会への適用・応用までをしっかりと押さえることとした。そのため, 各分冊の執筆にあたり, 実践的な演習授業の経験が豊富で, 最新の展開を把握している第一線の執筆者を選び, 執筆をお願いした。

2013年1月

監   修
飯田   仁
相川清明
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